アニメ『きかんしゃトーマス』の歴史
『きかんしゃトーマス』は、イギリス人の牧師ウィルバート・オードリー(故人)が病気で苦しむ我が子を楽しませるため息子のクリストファーに描いた物語「3 だいの機関車」が原作です。オードリー牧師の作品は子供達の中で大流行し、後に映像化されることとなったのです。当時実は映像化に反対していたオードリー牧師ですが、鉄道の模型を使うことと、自分が作品中に作成したエピソードに則るという条件のもとで映像化となったようです。しかし当初鉄道模型で撮影されていた『きかんしゃトーマス』も後に CG アニメーションとして制作されるようにまでなりました。幼児向けテレビ番組としてイギリスでは 1984 年から放映され始め、日本でも 1990 年からフジテレビにて放映されるようになったのです。その人気の高さから、現在でも”NHK E テレ”で放送され続けています。キャラクター数も原作ではイギリスの蒸気機関車 30 台ほどだったのが、年々新キャラクターの登場により現在では 100 を越えています!
『きかんしゃトーマス』ってどんなお話なの?
イギリスのアイリッシュ海に浮かぶとされる架空の島、ソドー島に敷かれたノース・ウェスタン鉄道(ソドー鉄道)で働く、顔と意志を持った蒸気機関車や車両たちと、それに関わる人々が描かれたお話で、主役のきかんしゃ「トーマス」を中心として様々なきかんしゃたち(それぞれにユニークな名前が付けられています!) との、ハプニング時にお互い協力する様や友情のストーリーがたくさん出てくるところがこのアニメの見所です。
『きかんしゃトーマス』の面白み&魅力!!
トーマスをはじめ、きかんしゃたちがあれこれと焦ったりまたは微笑みあいながらやりとりして問題解決する場面が多く、目が離せずグイグイとトーマスの世界に入ってしまうほどの面白み溢れるストーリーになっています!また中ではソドー鉄道の太っちょ局長トップハムハット卿が出演するのですが、この局長、普段は優しいながらきかんしゃたちの仕事に対しての厳しさも併せ持つところがまた面白く、トーマスたちきかんしゃにとっての校長先生的存在とも言えるでしょう。そんな彼の大目玉はたいへん皆にとって恐ろしく威厳を持った態度で、たまにこのおすすめアニメを引き締めてくれてる感じでもあります。
子供たちにもともと人気の高い機関車に様々な顔を付けまた感情や性格をも持たせたキャラクター達の登場する、そんな夢のある子供向けアニメだからこそ『きかんしゃトーマス』の魅力や人気は高いものとなっているのでしょうね!
『きかんしゃトーマス』の仲間たち(一部)のご紹介
ここで登場キャラクター達のご紹介です!
機関車
トーマス<車体番号 1 番>…お話の主役。元気であわてんぼうな性格だけど真面目で努力
家な一面も持っている。青いボディでとっても頑張りやさん。小さいけど働き者です。
エドワード<車体番号 2 番>…心優しく思いやりがあって、ソドー島の皆に信頼されてい
ます。
ヘンリー<車体番号 3 番>…自慢のボディが汚れるのは大嫌いだけれど、仕事は人一倍大
好きです。
ゴードン<車体番号 4 番>…大きなボディでとっても力持ち。いつも急行列車を引っ張っ
ています。少々、自信過剰なところも。
ジェームス<車体番号 5 番>…うぬぼれやのジェームスは、いつもピカピカのボディが自
慢。
パーシー<車体番号 6 番>…いたずらで小さなボディのパーシーは、トーマスの一番のお
友達。
トビー<車体番号 7 番>…トビーは路面機関車。今は石切場の支線で働いているよ。
ダック<車体番号 8 番>…アヒルみたいによちよち走るからダックと呼ばれているよ。
ドナルド<車体番号 9 番>とダグラス<車体番号 10 番>…スコットランドからやって来た
双子の機関車。見分けがつかないほどそっくり。
オリバー<車体番号 11 番>…スクラップにされそうなところをダグラスにたすけてもら
った機関車。
ビルとベン…ずんぐりと小さな双子の機関車。いたずら好きでわんぱく。
他にも本当に数々の個性溢れる機関車たちが登場します!また、黒い帽子がトレードマークの優しさと厳しさを併せ持つソドー鉄道の局長トップハムハット卿、それからヘリコプターのハロルド、客車や貨物車、バス等も登場したりします!
まさに、”トーマスとゆかいな仲間たち”と言えます!!
「トーマス」誕生の秘密
実は原作の第 1 作目では「トーマス」は登場しておらず、1作目の出版となった 1945 年、その年のクリスマスに木材加工を得意としていた原作者オードリー牧師が息子クリストファーに木製機関車をプレゼントし、それをとても喜んだ息子クリストファーがその木製機関車に「トーマス」と命名したのがきっかけとなり2作目の絵本『機関車トーマス』が出版されたのでした。そう、「トーマス」は 2 作目から登場したのです。
それから、絵本そして後に映像になった「トーマス」には、実際に存在する機関車のモデルがあったのです。そのときのモデルがロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道のクラス E2 という蒸気機関車です。
『きかんしゃトーマス』の由来まとめ
『きかんしゃトーマス』には、原作者オードリー牧師の息子への深い愛情と、鉄道愛の大きさ、作品中へ実際にあった鉄道関連の故事であるエピソードを作成するこだわり、そしてそのこだわりを映像化に活かしたこと、これらがあったからこそ今も沢山の子供達に愛され続けるロングセラーの国民的アニメとなったと言えるでしょう!
オードリー牧師が息子のクリストファーへ注いだ愛情と同じように、今『きかんしゃトーマス』の良さや楽しさを子供さん達に伝えている親御さんもまた深い愛情があるのだと思います。『きかんしゃトーマス』を通じて今後の未来も代々、愛や楽しさが受け継がれれば良いなと願います!