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『されど罪人は竜と踊る』はダークなラノベである
『されど罪人は竜と踊る』は暗黒ライトノベルの元祖として知られます。作者は兵庫県出身の浅井ラボさんです。彼は第七回スニーカー大賞奨励賞を受賞し、2003年2月に角川スニーカー文庫より、『されど罪人は竜と踊る 』でデビューを飾りました。
当初は角川スニーカー文庫から刊行され、のちにリメイク版としてガガガ文庫へと移籍しました。キャラクターを原案したのは宮城さんで、現在イラストをざいんさんが引き継いでいます。
略称は『され竜DD』とされています。現段階で1巻から20巻まで発売され、長期に渡り連載が続く人気作品です。
『されど罪人は竜と踊る』は2016年にアニメ化企画が進行中であると、発表されました。制作の都合によりテレビ放送が延期され、2018年4月にTBS・BS-TBSにて、放送が予定されています。
次にスタッフを紹介します。総監督は錦織博さんで、彼の代表作には『かいけつゾロリ』や『とある魔術の禁書目録』などがあります。監督が『チェインクロニクル ヘクセイタスの閃』や『ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション』に携わった花井宏和さんです。シリーズ構成はアニメ脚本を数々こなしてきた伊神貴世さん、キャラクターデザインが北尾勝と小倉典子さんです。
『されど罪人は竜と踊る』のアニメ制作を『セブン・アークス・ピクチャーズ』が担いました。主な作品である『魔法少女リリカルなのはシリーズ』が有名です。
主題歌のアーティストはオープニングがfripSideさん、エンディングは黒崎真音さんに決定しました。どんな歌になったか、春のアニメを実際見て、聴いてみましょう。
『されど罪人は竜と踊る』の世界観
咒式とはあらゆる物理現象を生み出せる力です。かつて魔法と畏怖した技術を扱う事によって、人々の暮らしに恵みがもたらされます。世に蔓延る異貌のものどもを去なす勢いで、咒式が飛躍的に進歩していきました。
エリダナに咒式事務所を構える、二人の男はガユスとギギナです。彼等はトラブル解決や賞金稼ぎで、生計を立てる攻性咒式士です。そんな二人に竜を狩る仕事が舞い込み、陰謀と策略が渦巻いていきます。
登場人物
ガユス・レヴィナ・ソレル
CV:島﨑信長さん
ガユスは赤毛で眼鏡、若干ひねくれた主人公です。しかも不幸体質で、浪費癖があるギギナの借金を返す為、仕方なく塾講師をしています。ギギナとは相棒であり、犬猿の仲です。化学錬成系が得意な攻性咒式士で、知識と実力を兼ね備えています。ガユスの武器は魔杖剣『断罪者ヨルガ』に魔杖短剣『贖罪者マグナス』です。
ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ
CV:細谷佳正さん
銀髪に鋼色の瞳を持つギギナは、戦闘民族ドラッケン族であり、攻性咒式士です。生体強化系を得意とする剣舞士で、ただ戦闘を好み、度々ガユスに迷惑をかけています。ギギナは家具蒐集家で、ヒルルカと名づけた椅子がお気に入りです。ドラッケン族の魔杖剣、『屠竜刀ネレトー』を使用しています。
ジヴーニャ・ロレッツォ
CV:日笠陽子さん
白金の髪に尖った耳が特徴的な美女、ジヴーニャはルリアン人と人間のハーフです。製薬会社に勤めるOLで、ガユスの恋人でもあります。正義感が強い上に、騙されやすいジヴーニャはよくガユスにからかわれ、限度を超えると邪悪な部分が出て毒舌になります。料理が下手なのはご愛嬌です。
ニドヴォルク
CV:甲斐田裕子さん
長い黒髪に緑の瞳、闇色の服を纏う女性です。使い手が稀で難易度が高い、重力系の咒式を操る攻性咒式士です。ニドヴォルクは街で咒式士連続殺人事件を起こし、仇を探す為にエリダナの夜を彷徨しています。
モルディーン・オージェス・ギュネイ
CV:土師孝也さん
モルディーンはツェベルン龍皇国の枢機卿長です。オージェス選皇王代理であり、多数の肩書を有しています。常に笑みを絶やさず、国家と人を慈しみ、高い理想を掲げています。冷徹で理性的に割り切った、合理的な考え方もできる男です。咒式の才能がなくても、力量で国家を統率してきました。
キュラソー・オプト・コウガ
CV:南條愛乃さん
黒い短髪で目が切れ長、東国出身のキュラソーは、モルディーンの下で動いています。精強な攻性咒式士であり、モルディーン十二翼将の第十二席です。暗殺を含めた諜報活動以外に、モルディーンの秘書官も務め、使用する魔杖刀は『夜鴉』といいます。
ヨーカーン
CV:田村睦心さん
ヨーカーンは中性的な顔、虹色に変わる瞳を持ち、年齢や性別さえも不明です。モルディーン十二翼将の第二席、参謀役であって、龍皇にも存意を言える大賢者です。ヨーカーンは超咒式士で敬意を払うべき存在、愉快犯的な言動の所為か、他の十二翼将から嫌われています。
イェスパー・リヴェ・ラキ
CV:星野貴紀さん
黒髪の右目を眼帯で覆った男、イェスパーはモルディーン十二翼将の第九席です。『皆殺しのラキ家』と呼ばれるラキ侯爵家の現当主です。極めて真面目でモルディーンへの忠誠心は誰にも負けません。化学鋼成系咒式を操る機剣士で、使用する魔杖剣は『九頭竜牙剣』と魔杖短剣『九頭竜爪剣』です。
ベルドリト
CV:徳井青空さん
黒髪に黒の瞳、飛行眼鏡をつけた天真爛漫なベルドリトは、イェスパーの双子であり弟です。モルディーン十二翼将の第十席で、戦闘では無邪気ながらも残酷な面があります。数法量子系咒式士は物理法則を操り、確率さえ操作可能な虚法士です。使用する魔杖剣は『空渡りスペリペデス』といいます。
上記の他にまだまだ出演キャストがいます。石田彰さん、井上剛さん、伊丸岡篤さん、清川元夢さん、下野紘さん、杉田智和さん、洲崎綾さん、西凜太朗さん、松本梨香さんです。彼等がどんなキャラクターを演じるか、要チェックです。
『されど罪人は竜と踊る』の面白い点に加え、おすすめポイントをお伝え!
まず独自設定が面白いです。咒式という化学と魔法が融合したような、常態を超えた力が存在する架空の世界が舞台になっています。咒式は化学式を用いており、原作には物理や数学、量子力学、とにかく色々な化学式が出てきます。難解な所もありますが、それが世界観をよりリアルにしているのです。
咒式を操る者は咒式士、殺害や異形の退治をする者は、攻性咒式士と呼ばれます。咒式は5系統あり、化学系咒式、生体系咒式、電磁系咒式、重力系咒式、数法系咒式に分けられます。どのように映像化されるのか楽しみです。
魔杖剣は咒式を使う際にいる主な武器で、銃と剣を合わせたような形状をしています。キャラクターによって違う武器も魅力の一つです。
『異貌のものども』は人間以外の人間に仇なす者の総称で、竜や禍つ式、古き巨人などが該当します。主人公達とどのように関わっていくか、気になります。
咒式を用いた咒式士の戦闘も見物です。原作では緻密で、迫力ある描写がされています。小説の文字だった戦いが、映像になるのはアニメの良さです。スピード感が重視されている事を望みます。戦闘アニメが好きな人にはおすすめです。
個性が強すぎるキャラクター達も作品には欠かせません。ガユスとギギナがテンポよく、毒を吐き合う様は殺伐としていますが、コミカルです。相性最悪な二人ですが、いざとなれば阿吽の呼吸になります。ガユスとギギナから目が離せません。
『されど罪人は竜と踊る』の持ち味である、グロさも必見です!