まずはこの新作2017年秋アニメのPVをご覧ください!
宝石の国は人の形をした宝石たちが、
月から自分たちを狙ってやってくる『月人』と戦う戦いの物語です。
原作者は市川春子先生で、全ての単行本の装丁を自ら手がけるなど、
卓越したデザインセンスの持ち主としても知られます。
幾たびも隕石を受け人間がいなくなった世界で、
人間の形をした宝石たちがその終わらない命ゆえに葛藤を抱えながら生きていきます。
宝石ゆえのかたさと、心を持つゆえの繊細なストーリーが特徴になっています。
人間は滅び、宝石になった
宝石の国の世界観は独特で、人間はすでに滅び、
人の形をした宝石たちが暮らしています。
宝石は長い年月をかけて生まれ、終わりの無い寿命を持っています。
人の形をしているのはかつての人間の残滓が残っているからと推察されますが、
まだ原作でも詳しい言及はされていない状態です。
宝石たちはその美しさから月から来る月人に常に狙われていて、
宝石たちは自衛のために戦うことになります。
戦いは数百年、数千年単位で続いていて、
終わりの見えない戦いにたいして、
様々な感情を抱いている宝石たちがいるのが特徴です。
アニメ版宝石の国はキービジュアルやムービーが公開された状態ですが、
キャラクターの美しさが十分に生かされており、
特に髪のきらめきなどが注目のポイントです。
原作自体が美しいビジュアルと、
たまにあるポップなギャグシーンのギャップを楽しめる作品になっているため、
ギャグ顔を含めて動描かれるか楽しみな新作アニメでもあります。
主人公はフォスフォフィライトと呼ばれる希少宝石
主人公はフォスフォフィライトと呼ばれる希少宝石です。
宝石のため性別が無く中性的な容姿をしています。
フォスフォフィライトの硬度は3半と非常に脆く、
自然石をぶつければ割れてしまうような存在です。
体の脆さゆえに戦いに向かず、
その美しさゆえにつき人に狙われやすいという特徴があります。
性格も奔放で自由にのびのび育ったフォスは
その無才能ぶりから仕事を与えられずに育ってきましたが、
初めて博物誌の編纂という記録を残す仕事を任されるのです。
しかし、文章をまとめる才能すらないフォスは、
無計画に動き回るうちに月人に狙われ、
同じ宝石の仲間であるシンシャに助けられます。
シンシャの硬度は2フォスより脆いものの、
体から毒液が出る彼は、同じ宝石の仲間たちからも距離を置かれている存在です。
シンシャは月人なら自分に価値を見出すのではないかと期待していて、
そのシンシャの危うさを見たフォスは、
彼を守るために彼のための仕事を探そうと奮起することになるのです。
どこまでをアニメ化するかが注目のポイント
宝石の国はフォスの成長の物語でもあります。
何も出来ず、何も目的も持たずに生きてきたフォスが、
シンシャと出会って初めて自分でやりたい仕事を見つけるのです。
もちろん、何もしてこなかったため課題は山積です。
考える事も苦手なため行動で解決しようとしていつも危ない橋を渡ります。
そんなフォスの行動にみなが振り回される形になるのです。
ポイントになるのが原作のどこまでを切り取るかです。
原作のフォスは著しく成長を遂げているものの、
1巻1巻の中身が濃いため、短いアニメの尺では消化不良に陥ってしまう可能性が高くなります。
原作は7巻まで出ていて現在も連載が続いています。
どこまでで話に区切りをつけるのかが鍵になるのです。
情景描写やコマ割りが贅沢な作品でもあるため、再現度も気になるところです。
しかし、監督は『ラブライブ!』『プリティーリズム!』を手がけた京極 尚彦さんで、
アニメーション制作は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを手がけたオレンジです。
PVのレベルの高さからも気合の入れようが伝わる作品で、
贅沢な作品になることが期待されている状況です。
かたくて脆いのも宝石の国の魅力
宝石の国の魅力の一つが、宝石たちの打つくしささだけでなく、脆さにあります。
フォスとシンシャは特別に硬度が低い存在ですが、
硬度が高くても衝撃に弱い劈開(へきかい)をもっている石もあります。
例えばダイヤモンドは硬度10で非常にかたいことが知られていますが、
衝撃には弱い特性があるのです。
その特性は原作の戦闘シーンでも生かされています。
攻撃を受けた際に衝撃に耐えなければ腕が折れたり、
脚が折れたりするのです。
砕け散ったとしてもつなぎなおせば元に戻れる宝石たちですが、
砕ける際の美しさと悲壮感が物語に迫力を生み出す形になります。
アニメーションでこの『砕ける』描写がどうなるかにも注目です。
期待の2017年新作秋アニメです!
宝石の国は圧倒的な原作人気に支えられた2017年秋アニメであり、
つい先日もコラボジュエリーの発表で話題になりました。
最高額のフォスフォフィライトは324万円という高額に関わらず、
初日に売切れてしまったことも有名です。
それだけに、原作ファンを怒らせるような出来になれば
大きな問題になりかねないのです。
PVなどを見ると読者の期待にこたえるレベルであり、
原作者が許可を出したのもうなずけます。
それだけに、どこまで話を進め、誰が登場するかに注目が集まるのです。
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