予想通り(?)に怒涛の展開を繰り広げた「クラシカロイド」1期
NHK・Eテレで放映され、反響を呼んだ「クラシカロイド」の2期が開幕します。
音楽による町おこしを進めるとある地方都市に起きる怪現象の数々、
そこに現れるのはクラシカロイドと称する、
過去に実在した偉大な音楽家の名を冠する謎の人々。
彼らが奏でる音楽は、クラシックの原曲を大胆にアレンジしたものに聞こえるが、
実はムジークと呼ばれる特殊な能力を発揮する作用があったのでした。
クラシカロイド達はこの力で、ある時は迷惑な行為を連発し、
またある時は結果的に人助けをし、と町中を大騒ぎの渦に巻き込んでいきます。
Eテレでは、教育に関係する内容を盛り込んだ
オリジナルアニメをこれまで送り出してきましたが、
今回は音楽をテーマに物語が繰り広げられました。
過去の作品は比較的シリアスかつ真面目な展開であったのに対して、
この「クラシカロイド」は制作発表の段階から別の意味での期待が高まりました。
監督には、社会現象ともなったあの「おそ松さん」の藤田陽一さん。
そして、布袋寅泰さん、浅倉大介さん、つんく♂さんといった
日本を代表するトップアーティストらが劇中曲をプロデュース。
さらに、藤田監督と「銀魂」において長年タッグを組んで
「暴れてきた」超個性派声優・杉田智和さんがメインキャラクターの声をあてるということで、
かなり「内容の濃い」作品になることが期待されました。
その期待に違わず、爆発的な動き、NHKのコードに引っかかるのでは、
と観るものを心配させるぐらいのギャグの嵐をまといつつ、
畳みかけるように杉田さんをはじめとした個性派声優陣が物語を綴り、
トップアーティストの音楽が攻撃的にそれを昇華させていく、
という音楽が関連するアニメとしては理想的な展開が繰り広げられました。
杉田さんをはじめとする「豪華個性派声優陣」が登場するおすすめアニメ
「銀魂」をはじめとして、最近では「アホガール」などで
個性的な演技をみせる杉田さんですが、この作品でもその傾向は変わらず、
観るものを楽しませてくれています。
杉田さん以外にも個性派の豪華声優陣をそろえているところがこの作品の特徴。
主人公である音羽歌苗役には、「モーレツ宇宙海賊」の加藤茉莉香役など
アクティブな女の子役が定評の、みかこしこと小松未可子さん。
もう一人の主人公でミュージシャン志望ながら、
やることはことごとく「残念」な結果となる神楽奏助役には、
「デート・ア・ライブ」で五河士道役を演じ、
声優界一のラブライバーとしても有名な島崎信長さん。
そしてその相棒・AI端末のパッド君には、
「エヴァンゲリオン」の渚カヲル役をはじめとして美少年役が多いベテラン・石田彰さん。
クラシカロイドでは、杉田さん演じるベートヴェンの悪友?モーツァルトには
「アクセル・ワールド」有田春雪役や
「進撃の巨人」エレン・イェーガー役で名高い梶裕貴さん。
ショパンには『うた☆プリ』の愛島セシル役、「弱虫ペダル」今泉俊輔役で人気の鳥海浩輔さん、
シューベルトには「図書館戦争」堂上篤役などの前野智昭さん、
リスト役には「地獄少女」シリーズ閻魔あい役の能登麻美子さん。
アイドルユニットクラクラのチャイコフスキー役は「らき☆すた」高良みゆき役や
「マクロスF」シェリル・ノーム役の遠藤綾さん、
バダジェフスカ役には「サムライフラメンコ」三澤瑞希役や映画女優としても活躍のM・A・Oさん。
クラシカロイド達の総元締めであるバッハ役には、
「TIGER & BUNNY」でヒーロー・ロックバイソンを演じたベテラン・楠大典さん。
彼ら・彼女らを盛り上げるモブキャラも、井上喜久子さん、
子安武人さんといったベテランから、
水瀬いのりさんといった若手人気声優まで、
しっかりした脇固めが行われています。
怒涛の展開余韻冷めやらぬままに「2期」の放映が発表される
1期最終回での怒涛の展開冷めやらぬまま、
番組最後に2期が10月よりスタートする旨がクレジットされました。
その後公式サイトなどでも同様の告知が行われ、話題となりました。
声優陣は、1期のメンバーに加えて、「ソードアート・オンライン」シリーズのキリト役や
「食戟のソーマ」シリーズの幸平創真役でしられる松岡禎丞さんが、
新キャラクター・ワーグナー役で登壇。
また、新キャラクターとしてドヴォルザークも登場しますが、
こちらはCVが今だ伏せられている状態。
誰が声をあて、どんな感じになるのか期待されます。
監督は「銀魂」シリーズで藤田監督の下、演出を担当していた馬引圭さんが担当します。
馬引さんはこれが初監督作品となりますが、
藤田さんもシリーズ監修としてクレジットされていることから、
路線継承は確定といえます。
音楽には新たに、元PENICILLINのギタリストで、現在ソロでも活躍中の千聖さん、
Superflyのプロデューサーとして数々の楽曲に携わった蔦谷好位置さんが参加。
アニメーション制作は「ガンダムシリーズ」「ラブライブ!」のサンライズが引き続き担当です。
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